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漫画荒雑録

漫画の記録と感想

高遠るい著 「デビルマンG」 第5巻 【完】

原作:永井豪 漫画:高遠るい「デビルマンG」第5巻(秋田書店/チャンピオンREDコミックス/2014年3月初版)を読む。

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デーモンVSデビルマンの一大殲滅戦! 

流血と業火の果てに人類を待つ衝撃の結末とは!? 

アモン、ミキ、ダンテたちの運命やいかに…!!

新デビルマンサーガ、完結!!

★★★★★★★★・・(8/10)


やっと読み終わりました第5巻。

本作がデビルマンのリメイク作品として良かったのは

本編を踏襲しながらも、その内容をまるで変えたこと。

以前に発刊された「ネオでビルマン」は、作品のファンである才能あふれる漫画家たちが本編を壊さないようにしながらも独自の世界観でいろいろな作品を作っていましたが、そのため、どうしても作品自体は本編の「外伝」にしかなりえませんでした。

「ネオでビルマン」の企画としてはそれで正解なのですが、やはり別の作家が作るからにはまるで別のストーリーが欲しいと思ったのも事実です。

本作は「デビルマン」の物語でありながら、本編の「デビルマン」ではありえない物語。

デーモン=悪魔のお話ながらもタイトルの「G」の示す「魔術」も関わってきます。

ギャグ多めのストーリー展開も、デーモンとデビルマンの逆転も、そして意外な結末も、本編とはかけ離れた作品で・・・もしかしてコチラを先に読んだ貴兄は本編が物足りないかも?と思ってしまいます。

それでいて本編と同じセリフやそっくりなカットが多々あるのですが、これがそれぞれ違う意味を持っています。

また、コアなファンなら知っているキャラや見たことのある場面が散りばめられ・・・「ダンテ」や「レディー」に「バイオレンスジャック」に「獣神ライガー」・・・「ススムちゃん大ショック」もあります。

「アニメ版」もTVやOVAらしきシーンもちらほらと・・・「実写版」の台詞もね。

結末もこちらではハッピーエンド(?)

「デビルマン」を知らない若い読者でも楽しく読める「完全新作」を目指した作品と聞きますが、原作ファンのオジさんでも「こんなデビルマンもあっていい」と思わせる、マニアックな面白い作品でした。

・・・で、肝心な知らない若い読者は楽しめて読めたのかな?

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