レンタルDVDで映画「羊の木」を観る。
過疎化が進む港町・魚深市の市役所に勤める月末は、上司から新たな移住者6人の受け入れ手配を任される。
性別も年齢もバラバラな6人だったが、やがて月末は彼らがみな仮釈放された元殺人犯であることを知る。
彼らの転入は、犯罪者の更生と過疎化対策の一環として、この町に10年間住み続けることを条件に刑期を大幅に短縮して釈放させる政府の極秘プロジェクトによるものだった。
もちろん、そんな新住民の過去は一般市民には一切知らされることはなかったのだが…。
★★★★★・・・・・(5/10)
原作漫画を読み終わった所で、DVDのほうもちょうど旧作になっていたのでレンタルしました。
主人公も(年齢も外見も)違いますし、移住者の人数も違いますので、漫画とは違う物語として観た方がいい・・・と思いながら鑑賞。

とは言え、やっぱり比べてしまいます(笑)。
原作は漫画「がきデカ」の山上たつひこ氏。
作画は「ぼのぼの」のいがらしみきお氏。
この2人のタッグだからこそ、まじめなテーマに対し、ふざけた設定でも有りと思えるし、恐怖の中にも不条理な笑いが起こるのです。
なので、
本作を映画化・・・実写にするなら、それなりのリアルさと独自の世界観を構築しなければ、笑いも恐怖も中途半端な作品になってしまう・・・と思っていたら、やっぱりそう感じた作品です。
私は原作漫画も結局は作者が何を言いたかったのか理解できていませんでしたが、本作はそれに輪をかけてテーマが見えませんでした。
一つの物語としては、先の展開が見えず、ラストもオチがついて、それなりに楽しめた作品ですが、印象に残る場面はあまりありません。
映画では、結局はこの国家プロジェクトは失敗だったのか、成功とされたのか?
他の移住者は幸せに暮らしているのでしょうか。
今後もこの街はこの国家プロジェクトに加担するのでしょうか。
原作漫画では街の住人が末裔だと言う設定(読んでいない人には意味は分からないと思いますが)と「居場所」と言うのがひとつのテーマなっていたので、あのラストに繋がるのは納得がゆきます。
ですが、映画に関しては2時間と言う制限があるにせよ、ホラーサスペンスだけで終わらせるような内容にはして欲しくはなかったですね・・・そうでなくてもジャニタレ主演と言うバイアスがかかった映画なので。
◆「羊の木」 2017年/日本 【126分】
監督:吉田大八 原作:山上たつひこ/いがらしみきお 脚本:香川まさひと 撮影:芦澤明子 出演:錦戸亮/木村文乃/北村一輝/優香/市川実日子/水澤紳吾/田中泯/中村有志/安藤玉恵/細田善彦/北見敏之/松尾諭/山口美也子/鈴木晋介/深水三章
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テーマ:邦画 - ジャンル:映画
- 2019/07/30(火) 00:25:07|
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