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漫画荒雑録

漫画の記録と感想

柳本光晴原作 「響-HIBIKI-」 (2018年)

レンタルDVDで映画「響-HIBIKI-」を観る。

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若者の活字離れが進み、出版不況が続く文学界。

そこへすい星のように現われたのが、現役女子高生の天才少女・響。

文芸誌『木蓮』の編集者・花井ふみとの運命的な出会いによって、一躍脚光を浴びた響だったが、その言動はあまりにも常識離れしていた。

相手が誰であろうと、歯に衣着せぬ物言いで思ったままを口にし、時には暴力さえも厭わない。

次々と物議を醸しながらも、関わった人々の価値観を揺さぶり続ける響。

そんな彼女の処女作は社会現象を巻き起こし、ついには直木賞と芥川賞のダブルノミネートという歴史的快挙にまで発展していくのだったが…。


★★★★★★・・・・(6/10)


原作は未読です。

漫画の映像化という事で、無理な設定や強引な展開などがありましたが、それほど気にならず鑑賞できました。

主人公が自分を貫くために働く暴力には否定的なのですが、単純に物語としては驚くと同時に刺激的です。

主人公演じる平手友梨奈もそのルックスと存在感がピタリとはまっていて好演です。

漫画の映画化は「どこまでどう映像化するか?」が重要ですが、本作は漫画の途中までを映像化しているようで、下手に作品全体を2時間に収め、内容が薄っぺらくなるよりは好感が持てる作りです。

一方で脇を固めるサブキャラは・・・特に柳楽優弥などはただ殴られるだけの役割だったみたいだし、小栗旬なども今回きりではもったいない役。

長編の一部を切り取った映像化にありがちな、描き込みの不足さを感じさせます。

とは言え・・・最後まで飽きることなく鑑賞できたのは確かですし、この後の物語も気にさせる作品でした。

続きは漫画で・・・

そういう意味では漫画の映像化として正しい映画なのかもしれません。

◆「響-HIBIKI-」 2018年/日本 【105分】
監督:月川翔 原作:柳本光晴 脚本:西田征史 撮影:鍋島淳裕 音楽:伊藤ゴロー 出演:平手友梨奈/北川景子/アヤカ・ウィルソン/高嶋政伸/柳楽優弥/北村有起哉/野間口徹/板垣瑞生/黒田大輔/小松和重/吉田栄作/小栗旬

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