◆原作:狩撫麻礼 作画:平野仁 「B(ビィ)」 第1~2巻【完】 双葉社/アクション・コミックス
〇第1巻/1984年4月第1刷/定価480円

男は還って来た!
インドの聖地ベナレスより、そして悲痛な三年間の祈りの地平より。
類いまれな意志と鋼鉄の肉体こそが、彼の生と死を確かめる唯一のよすがと悟った今、その男「B」の復讐が静かに始まる――。
【VOLUME-1】
RIVER-①ガンジスのほとり RIVER-②マルタの鷹 RIVER-③帰還 RIVER-④鎧RIVER-⑤武器を! RIVER-⑥警告 RIVER-⑦遅れたる葬送
〇第2巻/1984年10月第1刷/定価480円

権力と手を結び巨利を貪る組織に恋人を殺され地獄を垣間見た男「B」
彼は今忘却の奈落より甦り、ヒンズーの念怒の神カーリーの化身となって、復讐に向かう!
戦う男のハードアクション、迫真のクライマックス―!
【VOLUME-2】
RIVER⑧バ行・・・の奈落 RIVER-⑨闇の球場 RIVER-⑩大いなる敵 RIVER-⑪魔手 RIVER-⑫ルームナンバー503 RIVER-⑬ 退路なし RIVER-⑭ハメットに至る
★巻末読切:クリスタルジョー★★★★★★★・・・(7/10)
狩撫作品で復讐劇と聞くと一番に思い出すのが「オールド・ボーイ」(狩撫名義じゃないけど)ですが、アチラは犯人側が主人公に対する復讐がメインであり、他の狩撫作品も主人公が社会や体制に復讐する事があっても、直接的に肉親や家族に対する復讐のお話はないように思います。
ですので、本作は狩撫作品の中でも珍しい、直接的な復讐劇と言えるかもしれません。
「ブルースの河をさかのぼりハメットに至る」なんて、それっぽい副題が付いているのが著者らしい雰囲気を出していますが、強靭な肉体を武器に巨大組織に挑むストーリーは小池一夫氏原作のマンガを彷彿させます。
平野氏の絵柄も好きなので第1巻を読んだ後は、2巻発刊を期待しながら待った記憶があります。
出来ればもう少しジックリと敵を追いつめる主人公の姿を見たかったのですが、後半はちょっと駆け足で、主人公が逆に追いつめられる展開になったのが読者としては残念だったかな。
ラストの〆方は著者らしくすっきりとしましたが。
併載されている「クリスタルジョー」は平野氏の単独作品で、アメリカの昔のB級(C級?)映画のようなお話。
読み返すまで本作に併載されていたのも忘れてました(笑)。
ブログランキングに参加しています!
FC2 Blog Ranking
- 関連記事
-
スポンサーサイト
テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2022/11/27(日) 00:26:30|
- 狩撫麻礼作品
-
-
| コメント:0