原作:土屋ガロン 作画:張慶二郎「奇跡のヒト」第3~5巻(新潮社/BUNCH COMICS/2008~9年刊)を読む。


互いの告白により新たな余剰次元の存在を信じ、絆を深める二人だったが、更なる闇が彼らを阻む......!
真実と虚実が複雑に織り交ぜられた"現実"を見極め、穂積の心を蝕み、暴利をむさぼる闇医師・山崎との対峙を決意した《奇跡のヒト》海図真助は、ついに反撃の狼煙を上げる!!
アウトサイダー・サスペンス、衝撃的なクライマックスへ!!
★★★★★★★・・・(7/10)
3巻から4巻にかけてはかなりマッタリとしたストーリー展開でした。
実は4巻が最終巻と勘違いしていた私は「こんなんで終わってしまうのか?」と内心焦って読んでいましたが、5巻があって本当に良かった。
ただ、やはり物語の進みは遅く、主人公が反撃するまでも長くて「おい、もう頁がないよ・・・」とやっぱり焦って読んでしまいました。
伏線である“UFO”と“夢”の話しに比べ、ラストの展開が異様に短くって・・・。
最近の作者の傾向から
「主人公は最後には降りる!」
と予想していたのですが、これは以外なオチでした。
“衝撃的なクライマックス”と言うにはいささか物足りない気がしますが、主人公の性格を考えれば納得がゆきます。
作中、いろいろなキーワードを持ちこんで読者を翻弄させる作品ですが、著者の基本は「アウトサイダーである1人の男の物語」です。
主人公の生き方がこの作品に一番の魅力なのです。
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テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2012/12/14(金) 00:34:52|
- 狩撫麻礼作品
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