fc2ブログ

漫画荒雑録

漫画の記録と感想

張慶二郎著 「奇跡のヒト」 第3~5巻(完)

原作:土屋ガロン 作画:張慶二郎「奇跡のヒト」第3~5巻(新潮社/BUNCH COMICS/2008~9年刊)を読む。

kisekino0201.jpg kisekino0402.jpg

kisekino0502.jpg

互いの告白により新たな余剰次元の存在を信じ、絆を深める二人だったが、更なる闇が彼らを阻む......! 

真実と虚実が複雑に織り交ぜられた"現実"を見極め、穂積の心を蝕み、暴利をむさぼる闇医師・山崎との対峙を決意した《奇跡のヒト》海図真助は、ついに反撃の狼煙を上げる!! 

アウトサイダー・サスペンス、衝撃的なクライマックスへ!!

★★★★★★★・・・(7/10)


3巻から4巻にかけてはかなりマッタリとしたストーリー展開でした。

実は4巻が最終巻と勘違いしていた私は「こんなんで終わってしまうのか?」と内心焦って読んでいましたが、5巻があって本当に良かった。

ただ、やはり物語の進みは遅く、主人公が反撃するまでも長くて「おい、もう頁がないよ・・・」とやっぱり焦って読んでしまいました。

伏線である“UFO”と“夢”の話しに比べ、ラストの展開が異様に短くって・・・。

最近の作者の傾向から

「主人公は最後には降りる!」

と予想していたのですが、これは以外なオチでした。

“衝撃的なクライマックス”と言うにはいささか物足りない気がしますが、主人公の性格を考えれば納得がゆきます。

作中、いろいろなキーワードを持ちこんで読者を翻弄させる作品ですが、著者の基本は「アウトサイダーである1人の男の物語」です。

主人公の生き方がこの作品に一番の魅力なのです。

ブログランキングに参加しています!
FC2 Blog Ranking

バナー0720

関連記事
スポンサーサイト



テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2012/12/14(金) 00:34:52|
  2. 狩撫麻礼作品
  3. | コメント:0
<<かざま鋭二著 「風の大地:アジアサーキット編」 第1~2巻 | ホーム | 赤名修著 「勇午」 第1巻>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

トミー荒野

Author:トミー荒野
古い本の整理をしているので、最近は発掘した昔の漫画のコメントばかりになっています。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
漫画四方山話 (24)
漫画雑誌、漫画関係書籍 (16)
漫画家別読了作品一覧 (8)
出版社別漫画一覧 (926)
朝日新聞出版[朝日ソノラマ] (13)
秋田書店 (60)
イーストプレス (6)
潮出版 (2)
エンターブレイン (32)
太田出版 (16)
角川書店 (70)
奇想天外社★ (12)
幻冬舎 (19)
コアマガジン (1)
小池書院[スタジオシップ] (5)
廣済堂 (5)
講談社 (188)
実業之日本社 (6)
集英社[創美社] (48)
小学館 (150)
祥伝社 (7)
少年画報社[大都社] (29)
新書館 (2)
新潮社 (11)
晋遊舎 (2)
スクウェア・エニックス (12)
スコラマガジン (2)
青林工藝舎 (1)
青林堂 (2)
竹書房 (7)
辰巳出版 (1)
筑摩書房 (1)
中央公論社 (10)
徳間書店 (20)
日本文芸社 (10)
白泉社 (18)
扶桑社 (3)
双葉社 (46)
ぶんか社 (2)
文藝春秋 (5)
芳文社 (6)
マガジンハウス (2)
メディアファクトリー (9)
リイド社 (58)
ワニブックス (2)
その他出版社 (25)
漫画名場面集 (4)
小池一夫作品 (40)
狩撫麻礼作品 (40)
漫画原作映画 (112)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR