望月三起也著 「Jドール」全1巻(少年画報社/コミック54/1981年刊)を購入。
著者の作品は結構読んでいるつもりだが、これは未読。
殺しの現場に日本人形を置いて行く「J(ジャパン)ドール」と呼ばれる謎の殺し屋。
その正体は妻子をライバルに奪われ、日本国籍を抹消され、やむを得ず外国で殺し屋稼業に励んでいる二流の殺し屋。
日本に残した妻子への想い、望郷の念は断ち難く、憑かれたように日本人形を死体のそばに置いてしまう。
望月流西洋版股旅人情物語。
著者が一番油の乗っている時期の作品だろう。
物語のテンポも、細かい絵柄も申し分なく上手い。
久々に見る銃撃アクションシーンや著者お得意の拳銃の描写にシビれる。
(44オートマグをこれだけ美しく描く作家が他にいるだろうか)
アクションに力を入れすぎて、ストーリーのつじつまが合わなくなってしまうのがタマにキズの著者。
だが、さすがに本作は短編ばかりなので物語一つ一つがきれいに終っている。
主人公もちゃんと最後には帰ってこれたしね。
これは面白い!
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テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2007/04/12(木) 00:16:03|
- 少年画報社[大都社]
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