原作:柳田國男 画:水木しげる 「水木しげるの遠野物語」 (小学館/ビッグコミックススペシャル/2010年2月3日第1刷・8月20日第6刷)
座敷童、河童、鬼……生活の中から人々の想像力が生み出した妖怪が、今動き始める。
妖怪の原点である柳田國男氏の名著を水木しげる氏がコミック化。
日本妖怪史上最強の黄金タッグが実現。★★★★★★・・・・(6/10)
原作:柳田國男 編著:柏葉幸子 絵:田中六大 「遠野物語」(偕成社/2016年2月第1刷)
遠野は岩手県にあり、三方を山にかこまれています。
そこで代々いいつたえられてきた、ふしぎなお話。
赤いカッパがナビゲーターで語ります。
子どもの姿のまもり神「ザシキワラシ」、小さいころにさらわれ山にかくれすむ「ヤマオンナ」、山をあるいているとでくわす「うごく家(マヨイガ)」などふしぎな隣人たちのお話です。★★★★★・・・・・(5/10)
柳田國男氏の「遠野物語」は、昔から「読もう」と思っていながらもいまだに読んでいない作品です。
明治4年に発表された岩手県遠野地方に伝わる逸話、伝承などを記した説話集であるため、原典は正直、取っ付き辛く読みにくい文章です。
先日、閉店する古本屋で「水木しげるの遠野物語」を見つけ激安だったので即購入。
(肝心な柳田國男氏の「遠野物語」はありませんでしたが)
読めば、のちに読むであろう「遠野物語」本編も取っ付き安いかと思いまして。
で、ふと横を見ると児童用の「遠野物語」がこれまた激安だったので「読み比べるのも面白いかも」と思い立って一緒に購入しました。
先に水木版を読了。
『ビッグコミック』(小学館)2008年14号から2009年23号まで連載され、各話数コマから数ページで描いた漫画です。
もともと水木先生の妖怪話は民俗学的な側面がありますので、絵も物語も水木氏のテイストにピッタリ。
ただ、こちらは民間伝承のある意味ノンフィクションなので、作られた物語とは違い起承転結やオチが無い上、一つ一つのお話しが短い。
水木氏自身が登場するお話もあり、そこら辺はオリジナルなのですが、それを含め楽しめるかどうかは読む側の好みでしょう。
私はとても面白かったですね。
本編も読みたいと思わせてくれました。
その後、児童書を読みましたが、斜め読みであっという間に読了。
理由は
たぶん、水木版もコチラも多数ある逸話の抜粋だと思いますが、
ほぼ全部カブっています。こちらのナビゲーターは遠野の河童なのですが、それ以外は水木版で読んだお話と同じ。
まぁ、同じ本を元にしているので当たり前と言えば当たり前なのですが、こちらは比べるまでもなく読まなくても良かったかな・・・本のせいではありません、私が悪いのです。
艶めかしいお話しを子供用にアレンジしている所はちょっと興味を惹きましたが(笑)。
さて、下地は整ったので次は本編、いつ読みはじめるか分かりませんが・・・死ぬ前には読み終わりたいと思います。
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テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2017/07/07(金) 00:39:53|
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