漫画荒雑録のりつけ雅春原作　「アフロ田中」（2012年）

漫画の記録と感想

のりつけ雅春原作　「アフロ田中」（2012年）

録画した映画「アフロ田中」を観る。

強烈な天然パーマが原因でいじめられた過去を持つアフロヘアの青年、田中広。

ノリで高校を中退し、自由を求めて上京したものの、24歳になった今も彼女のいないわびしい毎日を送っていた。

そんなある日、学生時代から一緒にバカなことばかりしてきた地元の仲間５人組の一人、井上から結婚の知らせが届く。

そのとき田中は５人で交わしたある約束を思い出し、驚愕する。

それは、“誰かが結婚する時は、それぞれの彼女を連れてくる”というもの。

彼女を作らねばと焦るものの、そんな簡単にできるわけもなし。

運良くお隣に美人の加藤亜矢が引っ越してきても、当然のように気後れしてしまう田中だったが…。

★★★★★・・・・・　

原作漫画の私的な感想を言えば

「凄く馬鹿馬鹿しいわけでも無く、ギャグが切れているわけでも無く、とんでもない事件が起こるでも無く、全体を通してのストーリーやメッセージがあるわけでも無く・・・なのに何か面白い漫画。」

です。

どちらかと言うと「好きな漫画」と言っても良いでしょう。

しかし

何故にこれを映像化しようとしたのでしょう。

最初から

映画にする程の内様じゃ無い！

そんな事が判っているのに。

で

やっぱり、その通りでした。

「凄く馬鹿馬鹿しいわけでも無く、ギャグが切れているわけでも無く、とんでもない事件が起こるでも無く、全体を通してのストーリーやメッセージがあるわけでも無い。」

それは原作通りです。

ですがそこまでです。

「なのに何か面白い。」

そう言えないのです。

漫画の世界観を上手く纏めていると思います。

それは判りますが

上手く纏めているって言うのは、無難であり、原作に劣ると言う事でです。

おまけに実写なだけにリアル感も薄いのです。

本作が原作より優れている点があるとしたら

松田翔太がいい男なのと、佐々木希が可愛いトコだけでしょう。

個人的には吹越満、皆川猿時、リリー・フランキーのキャラをもっと生かして欲しかったです。

唯一驚いたのが,後で知った

辺見えみり！？

でした。

◆「アフロ田中」　　2012年／日本　【114分】
監督：松居大悟　原作：のりつけ雅春　脚本：西田征史　撮影：小林元　主題歌：鶴　出演：松田翔太／佐々木希／堤下敦／田中圭／遠藤要／駒木根隆介／原幹恵／美波／吹越満／皆川猿時／あやまんJAPAN／武田梨奈／佐藤二朗／武田修宏／辺見えみり／リリー・フランキー

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